交通事故の際に最も深刻な後遺症が残るといわれているのがムチ打ち症です。ムチ打ち症がとても厄介なのは、実に多様な自覚症状が出てくることです。
その症状とは、頭痛・めまい・吐き気・倦怠感などが代表的で、他にも「肩・背中・腰」の張りや痛みに加えて、手足が震えたり力が入らなかったりするという症状もあり、その他には身体全体がふらついたり脱力感そして消化器系の機能低下なども挙げられます。
さらに、食欲不振・神経過敏・睡眠障害など、挙げればキリがないほどの多くの症状がみられるのがムチ打ち症の特性です。
もっとも、このような症状は事故直後に出るのではなく、数日かまたは数週間後に現れることも多く、したがって、事故直後のできるだけ早い段階で治療を受けることが大切です。
「ムチ打ち」という呼称で分かるように、ムチ打ち症とは首や頭部が事故の衝撃によってムチのようにしなることで頸部の靭帯が延びたり断裂することから発生する症状であり、その症状の高い深刻度は、交通事故の衝撃が身体に感じるよりはるかに大きいことを物語っています。
したがって、事故後すぐに治療しなかった場合には、ムチ打ち症の後遺症によって長い期間苦しまされることとなります。
また、事故の精神的ショックによって、睡眠不足やうつ病、注意障害などを誘発することもあり、これらの疾病によって明朗な性格が一変して神経質な性格に変容してしまったという状況も少なくありません。
むちうちの症状は様々です。
交通事故直後の痛みは勿論ですが、事故からしばらく経ってからしびれや頭痛、倦怠感・・・場合によっては鬱のような症状や睡眠障害など、想像以上の影響を身体に与えてしまうことがあります。